広島の注文住宅・一戸建て・リフォーム・無垢の家・土地活用の不動開発建設㈱です。
日中の気温が20℃を超え、梅の花も綺麗に咲き、ようやく春の訪れを感じる季節になってきました。
と同時に花粉症のピークが来ており、個人的には堪らない季節でもあります。
本日よりマスク着用ルールが緩和され、屋内外でのマスク着用は個人の判断に委ねられます。
私はコロナ禍以前より花粉症をはじめアレルギー体質のため、暖かい季節でもマスクを着用しておりましたので今後も以前同様にマスクを着用するつもりです。
日本は島国ですし同調圧力が強いですからいきなりマスクを取る人は少ないかもしれません。なにせこの3年はマスク着用が当たり前になっていましたので無理もないかもしれません。
ただ本日より本当の意味でのwithコロナが始まるのかというとそうでもありません。感染者数の減少により本日よりマスク着用ルールは緩和されますが、2類から5類に引き下げられるのは5月からです。
ここで興味深い記事を見つけたので以下に引用します(近畿大学生物理工学部准教授 島崎敢氏)。少し長いですが大変面白いので是非ご一読を。
【2023年5月8日から、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)が「重症化リスクや感染力の高い結核、重症急性呼吸器症候群(SARS)」が属する「2類相当」から、「国が感染症の発生動向を調査し、必要な情報を提供することで発生・まん延を防止すべきもの」である「5類」に変わります。これに先立ち、同年3月13日からマスクの扱いも「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねることを基本とする」ことになります。
5類には季節性インフルエンザなどが含まれているので、「新型コロナもインフルエンザと同じになる」「この日を境にいよいよコロナ禍も終わり」といった感覚になっている人も多いことでしょう。また、マスク着用に関して「個人の判断と言われても困る」といった意見も数多く出ています。
こういった反応を見ると、多くの人が「白黒はっきりつけたい」と感じているのが分かります。タイミングについて「◯日を境に」という議論をしがちですし、リスクの高低も「分類がどのようなものか」という境界線を意識しています。マスク着用の判断も「着けるのか着けないのかはっきりしてほしい」という気持ちが伝わってきます。
つまり「境目思考」をしているのです。しかし境目思考は、自然の摂理にはあまり合っていないかもしれません。
私たちは大みそかの深夜にカウントダウンをし、年が明けたら一斉に「あけおめメッセージ」を送り、1年の目標を立てたり、おみくじで1年を占ったりします。他にも、季節の変わり目と考えられている節分の日は、鬼を追い払って福を呼び込むために豆をまきます。こうした年や季節の境目とされる日に開かれるイベントは、日本に限らず世界各地に存在します。
もちろん、これらは季節を彩る素晴らしい文化であって、大切にしていくべきものだと思います。しかし自然の側から人間社会を見たら、こういった人間たちの営みは、少し奇妙に映るのかもしれません。なぜなら、季節はある日を境に劇的に変わるわけではなく、日照時間や気温はゆっくりと変化していくからです。そこには明確な境界線はありません。
新型コロナもこれと同様です。私たちは境目思考をしがちなので、5月8日から新型コロナが突然取るに足らない病気に変化するような錯覚に陥ります。
これまで何回かの変異を経て、新型コロナが弱毒化しているのは確かです。ウイルスの変異そのものは境目型の変化ですが、新しいウイルスへの置き換わりは徐々に進むので、新型コロナのリスクはやはり「ある日突然変わるもの」ではなく「徐々に変化するもの」といえるでしょう。
5月8日に起きることは「新型コロナが、人間の都合で決めた別の分類に変わる」というだけのことです。新型コロナが突然弱毒化したり、感染しにくくなったりするわけではありません。
敵が徐々に変化するのなら、同様に対抗策のマスクの着用も徐々に変化させるべきです。マスクは「着けるか着けないか」の2択で「中間」がありませんが、3月13日から一斉に着けるのをやめるのではなく、状況に応じた判断が必要です。
新型コロナの感染リスクは、他人との距離や人の数、会話の量、換気の状態、自分の免疫の状態(体調)など、さまざまな条件で変化します。この変化は「白か黒か」というはっきりしたものではなく、白と黒の間に薄いグレーや濃いグレーを含むグラデーションの変化です。
だから、3月13日より前であってもマスクを外しても感染リスクが低い状況はあるし、3月13日より後でも、マスクをした方がよい状況はいくらでもあるのです。
つまり、新型コロナに対する考え方やマスクの着用判断は境目思考ではなく、「グラデーション思考」で考えるべきものなのです。新型コロナをどう捉えるか、与えられた状況でマスクをするかしないかは、自分の健康や命に関わる判断です。こういった判断を「決めてもらわないと困る」と言って他人に委ねるのは、あまり良いやり方ではなさそうです。
季節の変わり目に、どんな服を着て出かけようか迷うことがありますが、天気予報などを見て自分で判断することが重要です。ある日を境に一律に夏服に切り替えると、思いがけず寒い思いをすることがあるのです。
コロナ禍の約3年間、私たちはコロナ前よりもはるかに感染症について詳しくなり、科学的な知識もたくさん身に付いているはずです。ですから、天気予報を見て何を着るか決められるように、その日に出かける場所の状況を考えて、マスクをすべきかどうかも決められるはずです。
間もなく境目となる日はやってきますが、境目思考ではなく、コロナ禍が教えてくれた知識を生かして、グラデーション思考でアフターコロナの世界に向かいましょう。】
…とのこと。
なるほど。これからはマスクを外すにしても、ポケットやカバンに忍ばせておくのもありかもしれませんね。
有難うございました。
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